「妻が部屋に閉じ込められてしまっていて私は寝てしまっていたから今気付いた…」
戸建のお宅へご主人からの依頼でレスキュー出動。
何部屋かあるうちの一つの部屋のドアノブがクルクル回ってしまい開かない。
ラッチ部分の故障と判断し、その場で特殊工具を作成し、壊れたラッチをわずかな隙間から動かしてドアの開錠に成功。
中からは疲れ切ってしまっているお婆ちゃんが震えながらトイレを我慢していました。
ご主人には、「あんたが神様に見えるよ…」と言っていただいて抱きつかれてしまうほどの喜びようでした。
突然やってくる扉の故障。
古いドアノブやシリンダーの劣化は気付かないうちにやってきてしまいます。
古い錠前は早めの交換をお勧め致します。
港区麻布の高級住宅街。
S様のお宅の機械室の中に町の奥様方(マダム)で飼っているという猫がまぎれこんでしまっているとの連絡。
すかさず緊急出動。
S様のお宅に到着すると…10名程の奥様方が待ちわびていました。
機械室の扉へ案内され、入り込んでしまった隙間と、入口ドアの鍵の確認。
「防犯用ディンプルシリンダー」の鍵が装着されているドアの為、専用ドリルにて「壊錠」を選択。
お客様であるS様にその旨とシリンダー交換金額を伝え、了承を得て猫ちゃんのレスキュー作業スタート。
約5分で解錠に成功。
すると…
さっきまで泣き声すら上げて姿を見せなかった猫ちゃんが「ビゃーニャーっ」と元気よく解錠されたドアから飛び出して奥様達の元へ。
皆様今にも涙を流すかのような喜びようでした。
それはまるで我が子を出迎えたかのような光景で私も嬉しくなったのを覚えています。
超高級住宅街の一角でこんな出来事があるとは、いったい誰が想像したでしょうか。
人と動物。かけがえのない命に変わりはありません。ダレかの為に…今日も走ります!
お客様のお婆ちゃんから一本のレスキュー要請。
ごく普通の玄関の鍵の解錠依頼。
鍵穴は縦で両面ギザギザの鍵と聞いていたので、ピッキング対象の鍵。
「タレントさんの衣装が入っているロッカーの鍵を無くしてしまった…」
と依頼の電話をいただき、直ちに急行。
さすがのフジテレビは厳重な警備の元、駐車場に入るだけでも何度も何度も身分証の掲示を求められ、やっと駐車場内部に到着…
衣装さんは急いでいるにもかかわらず、あまりにも厳重すぎてなかなか現場までたどり着くことができず、更にフジテレビ関係者入口では、依頼者の確認まで行われ、いつまで経っても現場はほど遠く、なんとか最後の通用口を通過し、ようやく衣装さんと合流。
フジテレビ下に到着してからここまでの所要時間/約40分…
現場が現場なだけに厳重なのも分かります…それにしても長かった。
ロッカーに到着…5分で解錠。
衣装さんもビックリするほどの厳重さでした。無事にタレントさんの衣装も間に合って一件落着。
蝉の声もまさにピークの8月。
縦1,5メーターの金庫の壊し依頼。
気合いを入れ、栄養ドリンク(タウリン3000)を飲み現場へ…
大きめのバールを片手にお客様のお部屋へ。
鍵が壊れている為金庫ごと壊して開けてほしいとの事で、庭へと必死で運び、壊錠作業突入。
とにかく…暑い。
「おいっ!蝉たち!手伝ってくれよ…」くらいに景気のいい鳴き声をしばらく聞きながら全身汗まみれ。
腕もパンパンに張ってしまいながらも負けず嫌いな性格が休憩をとらしてはくれず…
なんとか解錠に成功…。
しばらく握力がなくなりました。きっと小学生以下…
みなさん特に大きな金庫の鍵は壊さないようにしましょうね。
超高層ビル。
エレベーターで上へ上へと上がって行く。
とてつもなく広いオフィス。
現場のデスクに案内していただき到着。
丁度お昼休みという事もあって、男女社員の皆さんのお弁当の匂いが…
「ぐぅ〜…」とお腹を鳴らしながら工具を取り出すと…
そのデスクの周りに社員の皆様が集まってきてしまい、ピッキングの珍しさに興奮。
比較的開きやすいシリンダーだった為、約10秒で解錠に成功。
20名ほどの社員の皆さんに拍手喝采を頂きました。(笑)
ピッキングの内容はお見せできないので、少し離れて見ていただきましたが、
「なんて遣り甲斐のある仕事なんだろう…」
と更にこの仕事が好きになったのを覚えています。
机などの鍵は無くしがちです。皆さん、鍵の管理は大切にしていきましょう。